広報あいらAIRAview12.15 掲載コラム 「錦江湾の汐風 あいらで楽しむジオパーク」記事中の読み仮名の誤りについて

2023年12月15日発行の姶良市広報誌「広報あいらAIRAview」に掲載されているコラム「錦江湾の汐風 あいらで楽しむジオパーク」の文中の読み仮名に誤りがあります。

入戸火砕流に「いりと(火砕流)」と読み仮名がふられていますが、正しくは「いと(火砕流)」です。

お詫びして訂正致します。

私どもの提出した原稿に読み仮名はつけておらず、校正確認の段階でも入っていませんでした。

掲載の過程で誤って付けられたものと思われます。

入戸火砕流の模式地である霧島市の地名【入戸】は「いりと」読みます。

では【入戸火砕流】はなぜ「いとかさいりゅう」と読むのか?ということについては、よく知られているエピソードがあります。

鹿児島大学名誉教授の岩松 暉先生はウェブサイトに下のように書いておられます。

(かだいおうち https://www.sci.kagoshima-u.ac.jp/oyo/advanced/caldera/aira.htmlより引用)

『入戸火砕流の標識地

地層名を付けるには地層命名規約(現在では地層命名指針)に則らなければなりません。模式的な露頭が存在する地点の地名(5万分の1地形図に記載されているもの)を採用することになっています。
入戸が採用されたのは、5万分の1地質図幅“国分”で、沢村孝之助(1956)により「入戸いと軽石流(A5)」と命名されたことに始まります。漢字で書かれているだけなら良かったのですが、わざわざ仮名が振ってあります。その上、化学分析値の説明に英語で、Welded tuff(Hornblende-bearing hypersthene dacite) of Ito(入戸)Pumice flow(A51)と書かれています。
以降、地質学の世界では世界的に入戸は「いと」と発音されるようになりましたが、標識地の地名は、実は「いりと」なのです。現在でもバス停の表示は「いりと」です。鹿児島弁では促音便になることがしばしばあります。たとえば鹿児島は「かごっま」と発音されます。地元の人が入戸のことを「いっと」と発音したので、沢村さんが「いと」と聞き違えたのでしょう。』

入戸火砕流の文字を見るたびにこのような経緯を思い出して、鹿児島弁の面白さを感じていましたので、今回のミスが起きたことはたいへん申し訳なく、反省しております。

広報あいらAIRAviewのコラム『錦江湾の汐風』では、錦江湾の恵まれた自然や動植物にまつわるエピソードをご紹介してまいりますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。

NPO法人くすの木自然館